今週(7月27日〜8月1日)は、韓国株式市場と世界経済の方向を左右するイベントが一挙に集中しています。大きく三つを挙げられます。7月30日未明の米国7月FOMC金利決定、同じ週に相次ぐサムスン電子・SKハイニックスと米国ハイパースケーラーの第2四半期決算、そして7月30日の米第2四半期GDP発表です。市場はFOMC据え置きを有力視していますが、連邦準備制度がなお追加引き締めのカードを握っている以上、今週は「据え置きそのもの」より「据え置き後のシグナル」に注目する必要があります。📊

要点まとめ(TL;DR)

  • 7月30日未明の米FOMC:市場は基準金利据え置き(現行3.50〜3.75%)を有力視するが、連邦準備制度のタカ派的な姿勢と年後半の追加利上げ余地が変数です。
  • 7月29日SKハイニックス、30日サムスン電子、30〜31日メタ・マイクロソフト・アマゾンなど国内外の大型決算が集中し、AI設備投資(キャペックス)の持続性が半導体株の「ピークアウト(天井)論争」を左右します。
  • KOSPIは先週6,690.62で引け(前週比-1.91%)、NH投資証券は今週の予想レンジとして6,700〜7,600を提示しました。中東情勢と原油価格は下押し要因です。

今週がなぜ「スーパーウィーク」と呼ばれるのですか? 📅

金融政策・企業決算・主要経済指標が同じ週に同時に押し寄せるためです。日程を並べるだけでも今週の密度がわかります。

  • 7月29日(火):SKハイニックス第2四半期決算発表
  • 7月30日(水):サムスン電子第2四半期決算発表、米第2四半期GDP発表、そして韓国時間未明の米国7月FOMC結果
  • 7月30日(韓国時間):メタ・マイクロソフト決算発表
  • 7月31日:アマゾンなどハイパースケーラーの決算発表
  • 8月1日:韓国7月輸出指標発表

国内半導体二大企業の決算、米ビッグテックのAI投資計画、米国の金利・成長率、韓国の輸出の成績表が、3日あまりの間に一度に重なる形です。一つひとつが単独でも市場を揺らしうる材料ですが、今週はこれらが互いの解釈を補強したり覆したりしながら、連鎖的に影響を与える余地が大きいといえます。

FOMCは据え置きが有力なのに、なぜ緊張するのですか? 🏦

据え置きそのものより、連邦準備制度が残す「次のシグナル」が理由です。米連邦準備制度(Fed)は6月の会合で基準金利を3.50〜3.75%に据え置き、市場は7月28〜29日(現地時間)の会合でも据え置きを有力視しています。CMEフェドウォッチ基準(7月23日ごろ)では、据え置き確率が約63〜64%、25bp利上げ確率が約35〜36%と織り込まれました。

ここで重要なのは、連邦準備制度の姿勢が「利下げ」ではなく「追加引き締めの余地を残した据え置き」に近いという点です。6月会合当時、連邦準備制度は経済が底堅い成長を続け労働市場も安定しているものの、物価がなお目標の2%を上回っていると判断し、一部の委員は物価の高止まりが続けば年後半の利上げの可能性まで残しました。したがって今週見るべき点は、利上げか据え置きかを超えて、声明文の文言や記者会見で「追加利上げのシグナルが強まるか」です。韓国にとっても重要です。韓国銀行が7月16日に基準金利を2.50%から2.75%へ3年半ぶりに引き上げたため、米国の金利経路がウォン・ドル相場と資本の流れに直ちに影響するからです。

サムスン・SKハイニックスとビッグテック決算は、何を見るべきですか? 💻

数字そのものより、「AI投資は続くのか」という問いへの答えです。今週、国内では7月29日SKハイニックス、30日サムスン電子が第2四半期の確定決算とともに、業況見通し・ガイダンス・株主還元策を打ち出します。米国では、メタ・マイクロソフト(韓国時間30日)とアマゾン(31日)などハイパースケーラーの決算が続きます。

市場の焦点は決算の数字より設備投資(キャペックス)計画に置かれています。先にアルファベットが第2四半期決算でクラウドの高成長とキャペックス拡大の姿勢を再確認すると、AI投資鈍化への懸念で急落していた国内半導体大型株が連れて反発しました。今週、ほかのハイパースケーラーも同じ方向を示せば、最近市場を圧迫してきた「半導体ピークアウト(天井通過)への不安」が相当程度和らぐ可能性があります。逆に投資ペースの調整シグナルが出れば、半導体需要の鈍化懸念が再び強まりかねません。ただし、巨額の投資に伴う収益性の負担も残っており、本格的な趨勢の回復と断じるのは早いという慎重論も併存しています。

KOSPIは6,700〜7,600、どちらへ向かうのですか? 📉

先週の激しいボラティリティが今週の方向の出発点です。KOSPIは先週(7月24日)6,690.62で引け、前週比129.98ポイント(-1.91%)下落しました。週中には中国のスタートアップが公開したトークン効率化AIモデルで半導体需要の鈍化懸念が浮上し6,400台まで押されましたが、アルファベットのキャペックス拡大の姿勢が確認され下げ幅を一部取り戻しました。

業種別では明暗が分かれました。通信サービスが週間6.1%上昇して強含み、造船・生活必需品もそれぞれ1.7%上昇した一方、半導体は9.5%下落し、証券(-7.1%)と小売(-6.8%)も軟調でした。需給を見ると、7月16〜22日のKOSPIで外国人が2兆695億ウォン、個人が1兆1540億ウォンを買い越した一方、機関は3兆3285億ウォンを売り越しました。外国人はとりわけ半導体を1兆4240億ウォン分買い入れました。

今週のKOSPI予想レンジとして、NH投資証券は6,700〜7,600を提示しました。上昇要因としてAIキャペックス懸念の解消と業績見通しの上方修正を、下落要因として米・イラン軍事衝突の拡大を挙げました。先週の下げ幅が大きかっただけに、ビッグテック決算がAI投資の持続性を確認すれば反発の原動力になりうるとの分析です。

見逃してはならない変数は何ですか? ⚠️

中東情勢と、それに連動する原油価格・市中金利が最大の警戒要因です。米国とイランの軍事的緊張が続く局面で、国際原油価格は大きく揺れました。一時はブレント原油が1バレル100ドルを再び上回り、その後は米・イラン交渉再開への期待が浮上して下落するなど、方向が日単位で急変しています。原油が再び跳ねればインフレ懸念が再燃し、連邦準備制度の利下げ期待を後退させ、国内の市中金利にも上昇圧力として働きます。実際、国内の3年物国債利回りは4%に接近し、年内の最高水準まで上昇しました。今週は、この三つ(中東・原油・金利)が決算・FOMCの材料と絡み合い、市場のボラティリティを高める可能性があります。

総評 📝

今週は「AI投資の持続性」と「連邦準備制度の次の一手」という二つの軸が市場の方向を決める見通しです。先週のKOSPIは半導体ピークアウトへの不安とアルファベット決算による反発が入り混じって大きく揺れましたが、今週はサムスン電子・SKハイニックスとハイパースケーラーの決算がその論争により具体的な答えを出すことになります。そこにFOMCが据え置き後のシグナルを、米第2四半期GDPと韓国7月輸出が実体経済の温度を加えます。

見るべき点は三つに絞られます。FOMCの声明と記者会見で追加利上げのシグナルが鮮明になるか、国内外の半導体・ビッグテック決算でAIキャペックス拡大の姿勢が続くか、そして中東発の原油・金利の変数が決算材料をどれだけ相殺するかです。イベントが集中しているだけに、1日のうちにも解釈が覆りかねません。方向を前もって決めつけるより、指標と発表内容を確認しながら対応するほうがよい1週間です。

※ 本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。

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